観劇感想を中心に日々雑感を語ってみる。
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♯ スーパー歌舞伎 ヤマトタケル(夜の部)


@新橋演舞場



・ヤマトタケル 段治郎

・タケヒコ   右近



初スーパー歌舞伎でした。

もうですね、一言で言うと「あなどっていてごめんなさいm(__)m」です。

大変失礼ながらイメージ的に「衣裳と演出でショーアップされた派手な舞台」という印象しかなかったのですが、みたらとても面白しろく、良く出来ていて、時間と懐に余裕があればもう一回見たい感じです。特にメインテーマの曲がとても気に入りました。

新感線のいのうえ歌舞伎ってこの辺をすごく意識してるんだろうな〜と、改めて思いましたね。



印象的だったのは1幕で熊襲に襲撃をかけるシーンと、2幕ラスト。

熊襲のシーンはですね、音楽聞えてきた瞬間にすご〜く新感線と近い物を感じてしまい、ドキドキ。そして熊襲を治める兄タケル・弟タケルの衣裳がすごくて、兄は背中に蛸、弟は蟹を背負ってて「うわー!」って。

宴会する熊襲の民たちが大きなセットと一緒に盆で回ってくる演出なのですが、このセットがすごい。仕掛けがいっぱいでタイマツが入ってる篭は落ちてくるわ、2階の壁が抜けて人が吹っ飛ぶわ、戦ってる最中にそこらに置いてある樽が飛び交ってるわ(笑)

ストーリーの部分も熊襲を平定を命じられた小碓命が女装してやってきて、「彼女」を兄弟で取りあったあげくに二人とも小碓に殺されるわけですが、最後に「勇者にふさわしい「タケル」の名と熊襲の魂を引き継いでほしい」と懇願され小碓は「ヤマト(の)タケル」を名乗るようになる…と、すごくわかりやすい展開。

でもこの「わかりやすさ」ってのが大事だと思うんですよ。



二幕では熊襲を平定したヤマトタケルが、今度は蝦夷を平定してこいと言われてしまうわけです。(帝の跡継ぎ問題だったり色んな理由で疎まれてるんですよね…哀しい)

相模で罠に嵌められて、火に取り囲まれるシーンなんかも面白かったな。火のイメージに旗を使ってるんですが、これがちゃんと火が燃えてるように見える。そして歌舞伎系のわりには殺陣もかなり動きがあって、特に雑技団から来てるアクロバット部隊の連続バク転やトンボがすごいすごい!度迫力のアクションに客席から拍手が連発。最後はタケヒコが炎のフラッグ(敵方の付けた火に、タケルが神の火で対抗するわけです)をぶんぶん振って「アンジョルラスが勝った!」状態(違)で場面転換。

今度は一転して蝦夷へ渡る為の海のシーンにチェンジするのですが、このシーンが切ない。海が荒れて、「どうしたら無事に渡れるか」を占ったところ「ヤマトタケルの一番大切なものを海に差しだせ」という神託が降りる。大切なもの=旅に同行していた第二夫人の弟橘姫。タケルは「そんなことせんでも渡れる!」と強行しようとするわけですが、事態を察した弟橘姫が「私は所詮第二夫人。あなたが帝になっても皇后にはなれない。だったら海の神様の元へ嫁いで海の皇后になる」と心にも無い言葉をきっぱりと言い切って、皇后にふさわしい24枚の畳をあなたの手で海に投げてくれと懇願。

ここの弟橘姫(春猿)さんがほんっとうに美しく、可憐で、凛としていて泣ける泣ける。基本的にヘタレキャラのヤマトタケル(てゆーか段ちゃん)はもう鼻水ダラダラの号泣状態なのですが、涙で流れた目元の朱が血の涙のようでそれがまた泣ける。「あなたの手でこれを投げてくれることが私への愛の証だと信じて、私は海の神の元へ旅立つことができるのです」と言われてタケルが畳を投げ込むとこもまた泣けました…。半分はタケルの貰い泣きです。

そのまま海へ消えてゆく弟橘姫の名を絶叫しながら二幕完。



で、三幕は「今度こそ大和の国へ凱旋!」と思った矢先にまた国つ神退治を命じられるヤマトタケル。健気に父を信じて引き受けるヤマトタケル。でもちょっと慢心して神剣「草薙剣」を第三夫人(…)に預けていくヤマトタケル…。

結局慢心が原因で重症を負って、故郷へ辿り着けないままタケルは死んでしまうわけです。「帰りたい…帰りたい…」と泣くタケルの姿がでっかい子どものようで切ない。最後の絶命シーンでは絶対に弟橘姫が「行きましょ〜自由な〜処へ〜」とお迎えに来ると思ってたのですが、来なかったなぁ。

そしてタケルの魂が白鳥となって天に帰るラストシーン。ここで宙乗りが入るんですが、両腕を翼に見立てた衣裳のせいも相まってでかい。とにかくでかい。だって単純に縦横1間の白鳥ですよ?予想はしてたけど本当にでっかくて驚きました。宙乗りの鳥屋口(でいいのかな?)の間口が小さくて翼広げると入らないからウルトラマン状態で突っ込んでゆくタケルがまた間抜けだったり…(笑)



スーパー歌舞伎にカーテンコールがあるのも驚きましたが、全キャストが「役のまま」カーテンコールに出てくることにもっと驚きました。熊襲兄弟は動きシンクロしたままだし、帝が出てくる時には皆頭を垂れる。鳥屋口からダッシュしただろうヤマトタケルは父帝の手を取って、随分長い間そこに額をつけてました。それを見つめる帝の表情を見ていて「やっとタケルの気持ちが父上に伝わったんだなぁ」と、ちょっとウルウル。カーテンコールでこんなに感動するとは。



とにかく仕掛けが多く、派手で、尚且つ単純明快で爽快なストーリー。豪華な衣裳も眼福だったし、とにかく「お客さんを楽しませよう」という気持ちがとても伝わってくるいい舞台でした。

個人的には1月の演舞場に続いて春猿さんの初々しさ・清純さに惚れてしまった感じです。



機会があったら右近さんバージョンも見てみたいなぁ。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 二月大歌舞伎(夜の部)


@歌舞伎座



10日の樹里ちゃんショックを引きずったまま歌舞伎座へ。

今回は仮花道使用なのに全く見えない位置だった。

やっぱり戻りのチケット見つけて突っ込んじゃったからなぁ。

もうちょっと気合い入れて取るべきだったと少々後悔。



・ぢいさんばあさん

森鴎外の原作とは知りませんでした。

後半はそこら中で鼻をすする音が聞こえてましたね。泣けた。私も結構うるうるきました。

でも結局伊織が「評判悪く、嫌いな人に金借りたあげく、お披露目会に呼ばなかった」ってのが全ての原因な気が。嫌いだからこそ、ああいう場にはとりあえず呼んでおけよと。なんとなく童話の「眠り姫」を思い出しました。あれも悪い魔女を誕生会に呼ばなかったのが原因だったような。

ともあれ、冒頭のラブラブバカップルな伊織&るんがかわいらしく、そこから後半への流れがとても見やすい演目でした。



・野崎村

人間国宝大集合!芝翫さんが小娘の役をやるということで「どないやねん」と思ってたのですが、芸の力は素晴らしいです。びっくりしたことに可愛かった。ものすごく可愛かった。

眉を隠して見た後に照れるしぐさとか、お染にあからさまな焼き餅を焼いてみる表情とか。お染の雀右衛門さんも綺麗だったー。

こちらの演目も最後に大好きな久松とお染を見送って、見えなくなった後に崩れて父親に抱きつく辺りが涙涙。富十郎さん、田之助さんがきっちりと締めるところを締めていて素晴らしかった。



・二人椀久

松山太夫の消えるシーンの演出が幻想的で美しかった。

キラキラした紙吹雪が振る→紗幕降りる→照明絞る→せりで降りるって単純なものなんですが、その単純な演出と孝太郎さんの折際の指先の動きの美しさでため息ものでした。

後ろのおばさまが「孝太郎があんなに踊れると思わなかったわ!素晴らしかった!今日一番良かったわよ!」と興奮気味に話していたのが印象的(笑)

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 二月大歌舞伎(昼の部)

■二月大歌舞伎(昼の部)@歌舞伎座



W嬢から「遅刻する」とメール(笑) 歌舞伎座に「切符預かり所」なる場所があることを初めて知りました。あのシステム便利だなぁ。恐縮しながら受付に行かなくて済むもの。

前回の反省をふまえておでん定食を事前に予約。チケット以外で歌舞伎会カードを初めて利用しました。割り引いてくれるのがちょこっと嬉しい。



・番町皿屋敷

何はなくとも時蔵さん!切ないよ〜。

いわゆる「怪談・番町皿屋敷」とは全くの別物なんですね。播磨を試してしまうのも、お菊を斬ってしまうのも恋故、愛故。お菊の目の前で「一枚…二枚」と残った皿を叩き割っていくシーンからがとにかく切なかった。

「青山播磨は五枚十枚の皿を惜んで、人の命を取るほどの無慈悲な男でない!」「お前の心の疑いは晴れようとも、疑われた播磨の無念は晴れぬ」って感じで決め台詞もたくさんあり、最後に手を合わせながら背中から斬られた後のお菊の表情の移り変わりがもう…。

「家重代の宝も砕けた。播磨が一生の恋もほろびた」と、自暴自棄に花道を駆け抜けていく播磨の姿も悲しかったなぁ。

ふと、大昔に見た横内謙介の「怪談・にせ皿屋敷」を思い出してみたり。あれは岡本綺堂の「番町皿屋敷」と怪談の皿屋敷のテイストをうま〜くミックスしてる良くできた脚本だったんだなぁと改めて思った。今度脚本読み直してみよう。



・義経腰越状 五斗三番叟

すいません、ぶっちゃけ寝てました。

ご飯食べたせいかどうしようもなく眠くなりまして、「飲まないつってる酒好きの左右で旨そうに酒呑んでる酷い人たち」という構図しか覚えてません…。「こりゃたまらんわな」と思いながら熟睡でした。



・隅田川

墓に縋って泣く斑女の前の姿が哀れだな…と思った。



・どんつく

仁左衛門さんがどうみても大工には見えなかった、色男すぎて(笑) 時蔵さんの芸者との絡みが色っぽかったのと、白酒売り魁春さん&町娘菊之助さんがかわゆらしかったのが印象的。

どんつく&鶴太夫のナイスコンビは見てて楽しかった。ストップモーション時の下半身のキープが凄い三津五郎さんと、上半身の動きが美しい菊五郎さんて印象だったんですがどうでしょう?

こういう見てて何も考えずに楽しめる演目、好きだなぁ。



終演後は銀座から新宿に移動。TSUTAYAでビデオの在庫を捜しつつ、サザンシアターへ。
| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 新春大歌舞伎(夜の部)


@新橋演舞場



歌舞伎初体験のF嬢と一緒に。

会場へ行く前に日比谷某所の某ショップへ。F嬢がうきうきと買い物をしていた。私は迷うも踏み切れず、今回は見送り。

その後いつものパスタ屋で真蛸のペペロンチーノ。美味しゅうございました。



阿修羅ぶりの演舞場。歌舞伎座に慣れると小さく感じるなぁ。そんで左サイドだったので見切れ多くて辛かった。花道モニターはグッドだと思う。



・鳥辺山心中

うーん。襲名公演で見たとき、海老蔵は気迫と華でキラキラしていたように見えたんだけど、今回はなんというか今ひとつ精細に欠けた気がします。

物語上あんまり気迫あっても仕方ないのかもしれませんが、そういった問題ではなく。疲れてたのかなぁ。心中に至る気持ちも至った後の気持ちもあんまり伝わってこなかった。菊之介は綺麗だった。二人並ぶと絵になるなぁと。



・文屋

女官の皆様の袴捌きに感動。松緑さんはコミカルな踊りを生き生きと踊っていて、見ていて楽しかったです。



・喜撰

こちらも新年らしく、明るく楽しめて良かった。最後にぞろぞろ所化さんが出てきた時には「何人出てくるのだー」と。人海戦術だなぁ。



・御所五郎蔵

なにはともあれ團十郎さんがお元気そうで一安心。倒れてからまだ1年経ってないんですものね…。

皐月の福助さんは相変わらず綺麗でした。五郎蔵に向かって心にもなく「愛想が尽きた」と宣言するシーン、その後の土右衛門の横でうなだれてるところなんかは切なくてね…。

逢州の松也さんも良かったー!團十郎・左團次・福助相手に頑張ってたと思う。見応えのある演目でした。でも終わりはびっくりしたけど…。そうだよね、歌舞伎ってそういうもんでしたね。口上中も死んだままの逢州さんがなんか最後まで気になりました。



帰りはここのところずっと混んでて諦めてた手羽先屋へ。久々に食べるとウマーです。海ぶどうのサラダなるメニューが出来ていて、これは美味しかった。そして箸でつまむとボロボロに崩れるあん肝はやっぱり納得がいかない。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 寿 初春大歌舞伎(夜の部)


@歌舞伎座



詳細は後ほどなのですが、とりあえず一言だけ。



染のヅラが飛びました



そりゃもう絵に描いたように。「すぽ〜ん」と擬音がしそうなほどに(笑)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・鳴神

いやはや、なんというか「男ってバカだな〜」というお話。

絶間姫の時蔵さんの語り口と、徐々に身を乗り出してくる三津五郎さんの様子のおかしさが印象的。

最後の荒事も格好良かったんですが、どんだけ怒ったとしても「所詮は自業自得でしょ?」感をぬぐい去れないこの微妙な間抜け感。

いや、でも単純に見てて楽しめて良かったです。



・土蜘

ご飯食べたら少々眠くなってですね。踊りの辺りは少々うとうとと…。福助さんお綺麗でしたが。今月は演舞場との掛け持ちお疲れ様です。

土蜘の祠で中を隠してる布が剥がれてしまい、どうにもならずに結局後見さんが押さえながらセンターまで移動してました。中丸見えの惨事にはならず、何より。

立ち回りは視覚的に楽しかった。蜘の糸をぶわ〜って出すところと、後見さんがそれを超高速で撤収するところとか。(そこですか)

すんごい高い崖の上からトンボ切ってた所化さんに拍手。最後の六法もちらっとしか見えなかったけど「歌舞伎見たー!」って気持ちになりました。



・新皿屋舗月雨暈

宗五郎の酔っぱらいぶり、おはまと三吉のオロオロっぷりがグーでした。特に三吉はヅラが飛ぶほどにオロオロと…(違)

最後は大団円で終わるわけですが、おはまと宗五郎の地に足のついた夫婦の姿が印象的な話でした。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 十二月大歌舞伎(昼の部)


@歌舞伎座



なんだかとっても久々な感じの歌舞伎座です。

地元で渋滞にひっかかったW嬢が遅れるということなので、とりあえず先に入ることに。「チケット発券機」なるものを初めて使ってみたのですが、これすごい!カード突っ込んで1秒もしないですぐ出てきたので「おやや?」と思ってたらスルスルとチケットが。

所要時間30秒もかかってないよ。ブラボー!



・八重桐廓話〜嫗山姥

猿弥さんのお歌に前半は客席が爆笑でしたね〜。化粧だけ見ててもおかしい。煙草屋源七との掛け合いもテンポが良くて楽しかった。七之介は相変わらず花影アリス風。

八重桐の福助さんが登場してからは独壇場(いや、戯曲的にもそういう芝居だし)。自分の過去を怒濤のように語るシーンは単純に凄かった。話し終わった後に「しゃべりすぎて息が…」とかなんとか言ってるのもおかしかったし。

しかし、ここで一転してシリアスに。実は八重桐の夫で敵を捜していた煙草屋源七こと時行は、敵を妹に先に討たれたこと他もろもろの理由で切腹(ええ!?)。死ぬときに内蔵を八重桐に食わせて(げげ!)、その魂は八重桐の身体に宿って神通力を与えてしまうというすんごい展開。

沢瀉姫@七之介を連れ去ろうとした十郎さんの手下をばったばったとなぎ倒し、最後はぶっ返しで人外の者になった八重桐が空を飛んで(そういうことなんだよな、あれは)終了。

このぶっ返しの時の場内の盛り上がり方はすごかったな〜。いや、楽しかったです。

その後W嬢を迎えに行って合流。



・身替座禅

すいません、遅寝早起きだった反動で15分くらい寝させていただきました(割腹)。

三津五郎さんがもう化粧からすごくて、焼き餅焼きの女房をあまりエキセントリックにならず、ちょっと可愛さも残し気味に演じていたような気がします。

橋之介さん&勘九郎さんの恐がりっぷりがもうすごくて、ありゃ失礼なんじゃないかと(笑) 体調万全の時にもう一度見たかったです。



・梅ごよみ

丹次郎@段治郎さんがモテモテな話なんですが、なんというかこう、ちょっと情けないところがあったりしてそれがまた多分女の母性をくすぐる感じだったかな。なんとなく女が放っておけないタイプ?

女に心底惚れられて取り合われるタイプの男には見えなかったけど、これはこれでアリだと思った。放っておけずに面倒見てる間に離れられなくなっちゃったというか。仇吉に関しては一目惚れして一直線だしな。見た目は確かに抜群にかっこいいので納得(笑)段治郎さん背が高いから玉三郎さんと並んでも絵になるわー。どーでもいいけど一目惚れシーンの「いい男だねぇ」って台詞が格好良すぎて私は仇吉さんに惚れそうだったよ。

仇吉と米八はもう、すげーなと(笑)深川辰巳で1・2を荒そう芸者と言われたときに「勘九郎でそれは無理があるんじゃ…」と思ったのですが、銀座でナンバーワンクラブのママと、2丁目でナンバーワンクラブのママの対決だということで自分を納得させる(大失礼)。

全編テンポが良くて小気味いい感じであっという間に終わってしまった。玉三郎の啖呵も格好良かったし、勘九郎の嫌みも冴え渡ってた。間でおろおろしてるお蝶の春猿さんも可愛らしいし、笑三郎さんの政次もいい味出してたなぁ。桜姫東文章の長浦の時も思ったけど、若いのにこういう役がやれるって凄い。

で、ラストはあっさり「お蝶どの」「丹次郎さま」で終わるわけですが、今回の丹次郎のキャラもあってか「白けるねぇ」という台詞がとってもハマったわけです。

昼の切りだったので簡単な口上があって終了。終わったら4時近かったかな?でも長く感じなかった。



本当は夜の部も見たかったんですが、日程的に合わずに断念。

1月は昼夜とも見たいなぁ。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 社会人のための歌舞伎入門〜勧進帳を愉しむ〜


@国立劇場



勧進帳一演目で19時開演。幸四郎さんの解説とガイドブック付で6列目花道横二等席が2千円ちょい。というわけで行って参りました。お得感ありありです。

タイトル通り社会人が多く、普段見に行く歌舞伎と客層が全然違って面白い。男性比率が高かった気がする。

解説の最中にちらっと写った7代目幸四郎さんの弁慶が非常に格好良くて感動。DVD出たみたいだからちょっと見たいですね。



本編。十月にも思ったけど、幸四郎さんの台詞は何言ってるのか全然わからない。ガイドブックに脚本入ってたので、それと首っ引きになってしまった。井伊大老はそれなりに聞き取れたと言うことは、古典になるとああいう口調になるということなのだろうか。

染五郎の富樫や芝雀さんの義経はわかったから、場所のせいじゃないはず。



とりあえず染五郎の立ち姿が美しくて見とれました。8月の納涼は舞台版姿しか見なかったので「ああ、きれいだなぁ」と。1月歌舞伎もこれで俄然見に行く気が。

幸四郎さんは最後に六方踏むとき、思い切り肩で息しててものすごい汗で、私の周辺の席からは「大丈夫かしら」とざわめきが。

大変だとは思うけど、なんとなく裏を見せられたようで興冷めした部分もあるかも。体調がわるかったのかなぁ。だったら本調子の弁慶を見てみたいと思うけど。そうじゃないならやっぱり「ああ、疲れてるな」って姿を見せないでほしいな、舞台には夢見てたいし。



ともあれ、あの値段であの席はお買い得でした。開演時間もちょうどいいし。

また機会があったら行ってみようと思いました。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 歌舞伎座芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)


@歌舞伎座



3:40くらいに歌舞伎座に着いたんですが、一向に開場しない。

おやや〜?と思ってたら開演を30分勘違いしてました。

仕方ないので有楽町のビックカメラに行って、携帯の保護シート購入。

戻ってきたら開演5分前だった。ギリギリ。



・井伊大老

雀右衛門さんのお静が良かったな〜。幸四郎さんも正直熊谷陣屋より全然好きだ。新作歌舞伎のせいか台詞もちゃんと聞き取れた(笑)

二幕のお静と直弼の間が、始めはどことなくよそよそしかったのに、会話が進むにつれてどんどん近くなってくような感じだった。お静の焼きもち焼きがめっちゃ可愛い。それを嬉しそうに見てる直弼がまた微笑ましかった。

ひな飾り・はらはらと舞う粉雪と情景もイメージしやすく、美しくもしみじみとした哀しさ。切ない。



・実盛物語

仁左衛門さんかっこいー!腕切り落としの説明シーンとか、最後の馬上大見得は場内大盛り上がりの拍手喝采でした。いやもう、だって拍手したくなるもの。後ろの英語圏の人々もそこでは自然に拍手してましたね。この方も昼より夜の部のが良かった。

男寅くん可愛いんだけど、やっぱりこう、シリアスシーンで子ども入ってくると微妙に萎えるんだよな…。仕方ないのだろうか。

そんな感じで微妙に萎えつつも、左團次さんの瀬尾が孫の手柄の為に自らの首を落とさせるシーンでは感動。歌舞伎ってこういうどんでん返しなネタ多いですよね…。最後に実盛が自分が殺される時の想像話を嬉しげに語ってるのもなんだか切なかった。

先日のフランス人に続いて後ろの英語圏の人々は上演中煩くて、「お前らの国の劇場で異国人が上演中ベラベラ喋ってても不快に思わんのか」と正座させて問い質したい心境に。

でも小万に腕くっつけたら生き返ったシーンで「ファンタジー」って言ったのだけはおもしろかった(笑)

あと大向こうで馬に向かって「よっ!名馬!」ってのも笑いました。



・雪暮夜入谷畦道

私はどうやら菊五郎さんは立役の方が好きみたいです。声が好きなんだな。

火鉢で暖を取るシーンから笑いを取る直次郎さん。

丑松がチクろうと決意する辺り、再び「歌舞伎ってこの手のネタ多いよな〜」と思ってみたり。

二幕の三千歳さんとの死ぬ死なないののやり取りは、浄瑠璃との掛け合いが絵的にとても美しかった。でも岡っ引きに囲まれたらやっぱりさっさと逃げるんですね…。

全体的に雪の情景がきれいだったなぁ。叙情的で。内容は人情味溢れまくりの内容なんだけど(笑)



今月は昼よりも夜の方が面白かったな、私的に。

来月はどうしようか悩み中。12月は7月にいい感じだった段治郎さんがまた大抜擢の様子なので、とりあえず1回づつは見に行こう。週末観劇まみれの12月のどこに突っ込むか考えねば…

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 歌舞伎座芸術祭十月大歌舞伎(昼の部)/アカドクロ映画


@歌舞伎座



雨ざぁざぁの歌舞伎座。朝9:30まで忘れてて、開演直前に着いて焦ったせいか、傘の金具で指を切ってしまい、チケットが血まみれに。もぎりのお姉さん驚いたろうなぁ。



・寿猩々

普通に普通で見てました。華やかでいいなぁと思いつつ、特に感慨もなく。猩々の飲みっぷり見てたら酒飲みたくなりました。ダメダメです。



・熊谷陣屋

幸四郎さんを生で見るのは初めてだったんですが、見得は決まるし見た目もいいし、動きはすっごく良かったんですが、話し始めると何言ってるのかさっぱりわかりません…。見得切った時の拍手はかなり大きかったし、「かっこいー!」って感じだったんですけどね。でも極端に一人だけ声が小さいし、篭った話し方でほんっとわかりませんでした。むむむ。

あと、段四郎さんの長台詞、プロンプターの声が丸聞こえじゃありませんでした…?途切れ途切れだったしあれは酷過ぎ。

芝翫さんの相模は良かったな〜。先月と全然顔が違う(笑)相模&藤の方の演技には泣けました。



・都鳥廓白浪

とにもかくにも菊五郎さん。大詰めの男と女を行き来する演技、おまんまの立ち廻り、楽しませてもらいました。てゆーか終わり方はあれでいいんですかね。いや、楽しかったし、いいんですよね。

ニ幕目でかなりうとうとしてしまったんですが、目を覚ましても話が全然進んでなくて苦笑い。ちょっと長かったです…。

仁左衛門さんは相変わらず素敵でしたが、忍ぶの惣太よりも木の葉の峰蔵のがインパクト強かったと言ったらぶっ飛ばされるだろうか…。



お昼に食べた柿の葉寿司が美味しかった。今度はカツサンドを食べたいです。



夕方、昨日のパスタ屋で再び待ち合わせて、今度はK嬢・Y嬢と3人でボトル1本空けました(笑)あまり飲めないW嬢はウーロン茶で乾杯。今日はトマトと小エビのとろけるチーズパスタ。美味。



映画はですね、「本日千秋楽」のステッカーが貼ってあって笑いました。映画で千秋楽表示ってあんまり見ないよな。

程よく酔ってたせいか、OPではちょっとうるうる来ましたね。しかし1幕後半はちょこっと寝てしまった; 起きたらあにさ登場シーンでした。

「また見れるとは思わなかった」ってのが最終的な感想ですね、やっぱり。あのサイズのスクリーンで見ると本当に舞台を見てる感覚になれたし。いい企画だったと思う。

アオドクロも松竹系で上映したりするのかな。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 九月大歌舞伎(夜の部)


@歌舞伎座



会社をちょいと早めに出て歌舞伎座へGO!入り口で正に今チケット出しました!ってとこでいきなり母と遭遇。びっくりした〜。

歌舞伎座は久々らしい母が楽しげに売店を見てる脇で筋書き購入。良かった、舞台写真入ってる。勘九郎が3役になったのはマジなのか。

ついでに母がおでん定食の予約を申し込んでいた。食事代奢ってくれるということだろうか。ラッキー♪



・恋女房染分手綱

芝翫さんの国生くんを見る目が優しくてですね。母の目だったかというと微妙なんですが、とにかく温かい目で良かった。

前の二人連れが号泣してたんですが、そういう話しでしたっけ?いや、内容的にはもちろん悲しい話なわけですが、正直国生くんではゴニョゴニョ。

「あーんあーん」と首振るしぐさはあまりに可愛く、客席全体がこう、ほんわかと温かい雰囲気に。ひやし系だわ。(サイゴン公式のコバヤシノート参照)



・男女道成寺

橋之助さんがちゃんと「実は立役が踊ってる女舞いなんだよ〜ん」という踊り方をしててびっくり。子どもの頃から日舞やってて本気であの立腰ってことはまずないよね?あれは役の上でなんですよね??(本気だったらどうしよう…)

後半の男女舞は個々は素敵だったんですが、橋之助さんがちょっと前ノリで、福助さんがゆったりとテンポ取ってて微妙に噛みあわない感じの舞でした。鈴太鼓とかほとんど合ってなかった気がする。

あと所化の踊りはあんなもんなのか?あんなバラバラで成立するもんなんだろうか。

途中の口上は楽しかった〜。宜生くんはあの歳でとりあえず長時間正座してられるだけでも偉いと思いました。途中法衣の裾クシャクシャして父上に手を押さえられてたのもご愛嬌かと(笑)あの時ばかりは橋之助さんの顔が役忘れてましたね。児太郎くんの心配げな目も印象的でした。

30年後くらいに「私はあの方がまだ宜生の初舞台から見てるのよ」とうんちくを述べるおば様になってみたいので、宜生くんの大成をお祈りしております(笑)



・蔦紅葉宇都谷峠

勘九郎さん八面六臂の大活躍〜。でもちょっと出過ぎ感は拭いきれないかも。この前の寺子屋くらいずっとシリアスでもいいんだけどな…なんて。(あれは泣けた)二ヶ月連続の幽霊ご苦労様でしたと。

三津五郎さんは先月も良かったですが、今月も良かった〜。権兵衛の小物感とはまた違った意味での小物感。小市民系?やってることは酷くてフォロー不可だけどね、どっちも。

個人的に丁稚の三太くんがとてもいい味出してたと思うんですが、梨園の子じゃないんですよね…きっと。あ、あと吉之丞さんのお百が良かった!この方はお幾つなんだろう…。昭和7年生まれ?しょえー;



あ、そういえば今月は台詞をはっきり聞き取れる方ばっかりだった。…って、先月の福助さんは一体なんだったんだろう。わからん。奥が深いよ歌舞伎。

| お芝居(歌舞伎) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |
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