観劇感想を中心に日々雑感を語ってみる。
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♯ 東宝ミュージカル「エリザベート」(千秋楽)


@帝国劇場



CAST(Wキャストのみ):

トート  内野聖陽

フランツ 鈴木綜馬

ルドルフ 井上芳雄

ちびルド 苫篠和馬



2005エリザもとうとう終わってしまいました…(T_T)

最後の最後が今回一番の良席。双眼鏡なくても役者さんの表情がはっきり見えて幸せです。開演前から客席の緊張感がすごくて、「ああ、千秋楽なんだなー」って感じ。



本編は噂で聞いていた通り高嶋ルキーニの足が調子悪そうでした。チビルドくんを抱き上げたりといった、下半身に負担がかかるアクションはなし。バートイシュルではシシィが台車を押してきて、ルキーニに向かって「あなたが運ぶものでしょ!なんで私が押してるのよ!」みたいなジェスチャーで怒ってました(笑)いや、これ可愛かったです。その後もステージに寝たり、「♪結論から申しますと〜〜〜」で手を握らせる動きはなし。

キッチュの客席降りもなし。ミルクはかろうじて上半身でステップ踏んでる感じでした。

カテコで発覚したのですが、実はかなりの大怪我をされたそうで(左足っぽいかな〜)、本来だったら歩いてはいけないくらいの状況だったそうです。役者さんてすごいというか、ほんっとに大変なお仕事だと改めて思いました。



内野トートは今回もしみじみしながら聴いてしまいました。最後のダンスとか上手くなったよなぁと。歌いきった瞬間に割れんばかりの拍手でショーストップ。全体的にとても丁寧に演じてらして見ていてすんなりと世界に入れた感じでした。

印象的だったのは「闇が広がる」の「♪皇帝ルドルフは立ち上る〜」の部分の表情。トートに乗せられて(?)野心を持った感じの井上ルドに対し、ニヤリと悪魔的微笑のトート閣下。その並びがとても良かった。



井上ルドは初日よりもぐっと安定したなと。相変わらず孤独で悲しい。「ママは僕の鏡だから」の表情が、初日よりももっと狂気に近い印象でした。正気に繋がる最後の糸にしがみついているようで、正気を手放す=自由=死=安らぎであるなら、安らげなくてもいいから助けて欲しい…って感じで、切なさ倍増。自殺では溢れる涙を堪え、しゃくりあげながらの自殺でした。



綜馬フランツは熱かった!熱い陛下といえば禅さんなのですが、今日の綜馬陛下はほんっと熱かった。悪夢であんなに髪を振り乱して、目を見開いての綜馬さん見たのは初めてかもしれない。びっくりです。必死にエリザベートを探すフランツを見ていたら、1幕最初の頃の仲良しラブラブな二人が走馬灯してしまい、なんだが涙が。今まで見た綜馬フランツの中で一番感動できたような気がします。



皇后様、今年も最後までお疲れさまでした。「私だけに」とフィナーレはかなり涙しながらの熱唱。特にフィナーレで、ツーっと涙が頬を伝いながらの「♪泣いた 笑った〜」は、見ているこちらも納得してしまうくらいの清々しくも美しい表情でした。それを受ける内野閣下がまたいい表情なんですよ。抱き締めた瞬間の切なそうな表情も印象的。今年は全体的に短めだった死のキスも、今日はなんか長かった気がします(笑)



で、カーテンコール。

恒例はるパパプロデュースがあるかと思いきや、司会は村井さん。「巷の噂では近いうちにまたお会いできるらしい……いや、噂ですから噂」という村井さんの大問題発言に続き、今回は主要キャスト六名のコメントでした。(ニュアンスです)



最初は寿さん。感極まって声を震わせながら「新参者のゾフィーです。みなさんにご迷惑をかけないかと不安だったのですが、キャストの皆さんに支えられて今日を迎えられました。幕が開いてからはお客様の声援に支えられてここまで来ました。本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです!」みたいなコメントをされていたと思います。固まってるカンパニーに入るのは大変だったと思います。でも今日の「皇太后の死」なんかほんっと素晴らしくて、今回初めてあそこで泣いてしまいました。心の底からお疲れさまでしたと叫びたいです。



二番手は「この人の帰りを待ちわびてた方も多いのではないでしょうか?」と紹介された井上くん。「出戻りのルドルフです。初舞台で演じた役を久しぶりに演じて、こんなに素晴らしい作品の素晴らしい役でデビューだったんだと改めて感じました。ルドルフはこんなに待ち時間が長かったんだなとも改めて思いました(笑)これを糧に次も頑張りますので、来月再来月のモーツァルト!にぜひお越し下さい!」と、しっかり宣伝(笑)



三番手は綜馬さん。「鈴木くんはこの公演中ずっと悩んでいました。ただ、鈴木くんは悩みが実を結ばないタイプで(ここで綜馬さんが何か突っ込んでました)…冗談だよ冗談」と紹介された綜馬さん。「舞台は空間芸術で、やったそばからその瞬間が喪失していきます。その喪失した一瞬はどこに行くんだろう…と考えたら、それはお客さんの心に染み込んでいくんだなと…(ここで大拍手。後ろで村井さんが「何言ってんだよ。ハッ(嘲笑みたいなジェスチャー(笑))」)そう思ったら、喪失してもこの喪失は皆様の心で大きくなっていくんだなと思い、嬉しかった千秋楽でした」そして村井さんに続いて大問題発言。「噂ではまたお会いできるらしい…と言うことなので、これからも頑張って素晴らしい作品を作りたいと思います」



お次は高嶋ルキーニ。「実は公演中に大怪我をしまして、本当は歩いちゃいけないくらいの状態だったんですが、それでも頑張ってくれました。ルキーニはこの人以外に考えられません」と涙声で紹介。「皆さんのおかげで舞台を出来てますと、今まで言葉では言っていましたが、今回改めてこんなに素晴らしい方達と舞台をやってたんだと感謝しました。ありがとうございました!(と、キャスト客席に三方礼)」



内野閣下。「(村井さんの楽屋の隣近所に綜馬さん・内野さん・井上さんがいるという前振り)この三人が揃うと「不幸の始まり」なんです。内野さんの楽屋からは「ウォウウォウウォ〜」、井上くんの楽屋からは「闇が広がる〜」、鈴木さんの楽屋からは「フアフアフア〜(文字に出来ない声)」と聞えてきて、自分の歌を全部歌うんです。悔しいから対抗して私も全部歌いましたが3分で終わってしまいました。そんな中でも一番熱心だったのがこの方です」と、長い紹介(笑)「村井さんの楽屋からは葉巻の匂いがふわ〜っとするんですよ(笑) みなさんのパワーを感じながら楽日を迎えられました。このカンパニーで5年間やってきて、誰かが怪我したりしたときのパワーの集中の仕方が凄く、そういう中で出来て幸せでした。キャストの皆さん、オケのみなさん、そして客席の皆さんからは一番素晴らしい、圧倒的パワーを頂きました。トートは自分にとって転機になった役で、新しい挑戦や勉強ができました。また機会があれば「降臨」したいと思います」



そして「最後は、百の褒め言葉を言っても足りない人です」と、皇后様が紹介されました。「あちこちで「エリザベート大変でしょ」って言われますが、確かに大変な部分はありましたが、皆様と一緒に2000年からこの役を演じられたのが何より幸せです。まだ終わりでないと信じていますが、改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました」



これで挨拶終了。幕が降りましたが拍手が止まず、また幕が。その次にはパクさんと浦井くん、チビルドの塩野くんも顔を出してルドルフ5人が揃い踏み(笑)高嶋さんは途中から車椅子でカテコ参加していて、本当に大変な怪我だったんだなと、改めて高嶋さんの役者魂に感動しました。トートダンサーが後ろの塔で塊になってたり面白かったです。

場内アナウンスが入ってもまだ鳴り止まない拍手に、最後は一路さんの「本当にありがとうございました!」と苫篠くんの「さようなら!」で締め。2005年のエリザベートは終了したのでした。



1ヶ月ってあっという間なんだなぁ。今回あの争奪戦の中で4日、しかも初日楽日を見られたのは本当にミラクルだったと思います。とにかく楽しかった。やっぱりエリザはいいなぁと改めて思った1ヶ月でした。

| ミュージカル(エリザベート) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ パンダパート2。


カラフルで気持ちも弾みます。



明日はエリザ千秋楽。

明後日はベルばら。

なんだかゴージャスな世界の2日間?

| 雑談 | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 悩。その2。


Y嬢から吉原大阪楽のチケットが当たったと連絡。東京で1回しか見てないからもの凄く見たい。

しかし、今後の遠征予定が私を悩ませる…。

最大行ったとして



・12月 レミゼ×2

・01月 ベルばら

・02月 ベルばら&エリザガラコン

・03月 中日レミゼ



と、これだけが予定されているというのに来月吉原を見に行く余裕はあるのだろうか。

東京でもう1回くらい見ておけばよかったんだよなー。でも日程的にもうムリだし。開演時間早すぎだよう。3時間なら後30分遅らせてくれてもいいじゃないか…。

それからエリザがぶち当たったのと樹里ちゃんの退団だよな…。誠一郎のつっつんはもう見られないかもしれない。でも堤さん自体が消えるわけじゃない。宝塚の男役は、退団したら私が好きだった「男役の○○さん」という一つの人格自体が消えてしまうわけで。切ないシステムだよ本当に。



そういえば今日のプルミエールは退団特集だ。録画失敗してたら泣くぞー。

とりあえずもう少し考えよう、大阪吉原は。

| 雑談 | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 悩。その2。


某所から大阪レミゼ石岡楽のチケットが届いた。

実質8列目のサブセンだった…(吐血)



仕事納めの日だし、半ば蹴る気になっていたんですがどうしろと。

嬉しい悩みの種がまた1つ増えてしまいました…。



プルミエールは無事録画できておりました。

退団後放送なのがわかっていたからか、他の番組に比べるとぶっちゃけトークで楽しかった。

やっぱりね、サヨナラショーの映像出てくると泣けてしまうんだけどね。

とりあえず11月のル・テアトルもエリザガラもどうにか頑張って行くぞ!



しかし大阪どうしよう…(悩。に戻る)

| ミュージカル(レ・ミゼラブル) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 「あなた意外にドジだよね」


と、部長に言われてちょっと凹みました…

いえ、その通りだから何も反論できないのですが、年齢を経てそれなりにカバーする術を身につけたと思っていたのになぁと。が、そのカバー能力は仕事に全力投球でつぎ込んでいるため、プライベートでは完全無防備になるようで。

今回も事の起こりは駅で階段一段踏み外して着地して、その時は普通に帰ったんですけど、なんとなく痛いような気がする…という話をしていてタイトルの言葉に繋がるわけです。

元々得意なんですよね、何もないところで自分の足に躓いたり、子どもの頃に家の玄関でこけて腕複雑骨折したり、友達とじゃれてて柵から落ちたり。

おおきな病気はないのに怪我は多く、ほとんどが自分の過失からなので、この先の人生も気をつけて生きようと改めて思った次第です。はぁ。

| 雑談 | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 2.5連休明け。


自業自得とはいえ、22日に休みを取ったにも関わらず、土曜出勤した挙げ句に芝居見ていて全く休めていない4日間が終わりました。予想通り身体ダルダルです。

夏の疲れは秋に出るんです。遅れた夏ばてのせいもあるんでしょうきっと。



土曜は会社に早めに行って、人がいないのをいいことにF嬢に頼まれたかしちゃんのバウチケ取りを手伝ってました。あっという間に完売してびっくらこいたよ。考えてみたらバウって小さいんだもんね。そりゃなくなるわい。青年館のチケット取れるのかなぁ…。

その後夕方エリザを見るW嬢と合流していつもの喫茶店で遅いランチ。久々に食べるとあそこのメニューは幸せになります。



夜はどうにもならなくなってきたHDDを整理すべく、録画番組編集→焼きをエンドレス。これで少しは空きました。もっと早くやれい自分。



そういや昨日帰ったらPS2が部屋にちょこんとありました。妹が吉原帰りに買ってきたようです。今のは本当に小さいですね!うっかり踏んで壊しそうなので気をつけねば。

これで数年間積んだままだった「神宮寺三郎」がやれます。きっしーの声が聴けるわー(笑) そしてクリアしてないドラクエ8もがんばります…。

| 雑談 | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 雪組「霧のミラノ/ワンダーランド」(15:30)

@東京宝塚劇場

WOWOWの貸切公演でした。双眼鏡を忘れる痛恨のミス。でも1階はじっこだったので、銀橋渡ると結構近くていい感じ。幕間の抽選会で隣の席縦1列がコムちゃんの色紙当たってました。いや、色紙貰っても何するわけじゃないんですが何となく悔しかったり。

・霧のミラノ
すいません、中盤落ちてしまいました…。(割腹)
もうちょっとメリハリがあるといいんだけどなぁ。淡々と進むので、どうしても真ん中編はちょっと飽きがきます。
クリスチャン(音月桂)がアマンダちゃんからの恋文を読み上げるシーンで、いきなり「まつり…あ、違った」で、そのまま素で笑っちゃってました。何故まつり。前のシーンで「祭りの開催許可云々〜」て会話があったからか?
個人的にはやっぱりきたろう(緒月遠麻)が気になって仕方なかった。

・ワンダーランド
ヘイヘイ♪ってことでこちらも盛り上がりました〜。ロケット前かなんかの壮くん&キム&まーちゃんの銀橋渡りで「♪まだまだ続くよ〜」の最後に「ワウワウ!」って叫んでました(笑)でも微妙に揃ってないところがまた可愛らしかったり。
捕鯨のとこ、一昨日気になった髭は今日は付けてなかった日替わりなのか?
「栄光」でノリノリのハマコさんが大好きです。そんでカウボーイのかしちゃんも大好きだ。

終演後はガード下のコカへ。紋甲イカのピリ辛炒めかなんかを頼んだら激辛で、F嬢と悶絶。私は辛い物それなりに平気なのですが、それでも辛かった。唇が真っ赤になりましたよ。
その他、ヤムウンセン・レッドカレー・鶏肉の焼き物辺りを食べて幸せに。辛かったけどね、最初のが尾を引いてずっと。
その後休日出勤してたW嬢と有楽町のバーで合流。1杯ひっかけて帰路。

とりあえずこれで今回の雪組見納めです。次回は全ツ&青年館かー。こっちも楽しみ♪
| 宝塚(雪組) | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 雪組「霧のミラノ/ワンダーランド」(15:30)

@東京宝塚劇場

普段は地下鉄日生横の出口から劇場へ向かうんですが、あり得ないことに今日に限って何故か道を間違えてファーストキッチンの前に出ちゃいまして。結果的にはファーストキッチンに居たF嬢と上手く合流できたので良かったのですが、楽日の日生劇場のそばを無意識に離れたんだろうか…と思ってみたり。
今回はそのF嬢に取ってもらったチケット。会総見でした。初体験。
中に入ったら会服着た方々がA席B席にずら〜っと。いやー、壮観でした。
拍手やオペラ上げるタイミングが揃ってて面白かったです。
定価+500円でお土産まで頂いて、ちょっと得した気分。

・霧のミラノ
幕開けから舞踏会のシーンで、なんだか豪華。「うわー、宝塚だ〜」って感じでいいなぁと思いました。中でも白い軍服にマントのかしげちゃん(貴城けい)が目立ってます。似合うなぁ、白軍服。
ストーリー的に、ラストがちょっと納得できなかったりします。カールハインツ(かしげちゃん)の「責任の取り方」がロレンツォを殺すってのはどうなんだろう。
そこまでの人物像的に、自分の責任でウィーンが負けたと思ったなら自決しそうなんだけどなぁ。ロレンツォ殺すってのは責任転嫁だろう。増して、その後自分も命を絶つとかならともかく、フランチェスカ(舞風りら)に決断ゆだねるってのもなぁ。最後の最後で一気にカールハインツの高潔さとか、品の良さが一気に地に落ちてしまった感。残念。
でもあの役やってて違和感なく「ウィーン貴族でもある誇り高く気品ある軍人」に見えるかしげちゃんはすげーやと思いました。
ロレンツォ&フランチェスカのトップコンビはやっぱりいいですね。お似合いの二人だなぁとほのぼの。フランチェスカのラストはサイゴン思い出しました。
個人的にはハマコ(未来優希)のピエトロのダメダメっぷりがグーでした(笑)酔っぱらいがあんなに似合うジェンヌさんも少ないに違いない…。
水(水夏希)&いづるん(天勢いづる)のアダルトカップルも良かったなぁ。

全体的な好き嫌いでいけば好きな方なんですが、やっぱりラストが…むう。

・ワンダーランド
「♪ヘイヘイ!ワンダーランド」ってメロディが頭をぐるぐる回る「ワンダーランド」。盛りだくさんで楽しかったです。逆にちょっと駆け足すぎて、フィナーレなんかはあっという間。「あらら?」って感じに拍手入れる間もなく終わってしまいました。
捕鯨の水さん、前日に内田康夫の「鯨の哭く海」を読んだせいかタイムリー。でもあの白鯨の尻尾があまりにでかすぎてツボに。上手側で「そんなに付けなくても…」ってくらいのヒゲ付けてたのは誰だろう。
トランプモチーフの衣裳とクラシックメドレーが好きでした。あと「栄光」でハマコが出てきた瞬間微妙に盛り上がる場内(笑)あの歌声は大事です。宝です。アラビアはオチにびっくりしました。

とりあえずですね、うすうす予感はしてましたがきたろうくん(緒月遠麻)がいい感じにツボな事を自覚しました。あとかなめ(凰稀かなめ)ちゃんは綺麗ねーと。
雪組の若手はみんな可愛いなぁと、すっかり雪組贔屓な今日この頃なのでした。
| 宝塚(雪組) | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ 東宝ミュージカル「エリザベート」(井上初日)


@帝国劇場



CAST(Wキャストのみ):

トート  内野聖陽

フランツ 鈴木綜馬

ルドルフ 井上芳雄

ちびルド 塩野魁土



行ってきました井上ルド初日!

いやー、感慨深かったですね、色々と。



とりあえずその井上ルドルフの感想から。

OPで「♪ママと〜僕は似ている〜」と歌った時に既に目がウルウルしていた井上ルド(笑)そうだよね、感慨深いよね。

なんというか、「闇に染まったルドルフ」とでも言いましょうか。初演の時のあの不安定で繊細なルドルフとは全然違う、「なんだ、ルドルフって皇帝の資質をちゃんと持ってたんじゃん」て感じのしっかりした印象。(パクルドと方向性は違うけど)

井上ルドにはカリスマ性があったと思う。そしてそれは多分、この皇太子が果てしなく孤独だからだと思う。子どもの頃に親から受けて当然の愛情を受けず、宮廷で大人の確執や思惑を見て育ったルドルフが、真っ直ぐに育つわけがない。そんで、父親と溝がある以上は心のどこかで「自分が国王に」って野望があって当然なんですよね。

で、民族主義に走る国民を見て絶望するルドルフの心が、もう一人の自分=トートを呼ぶ。トートはルドルフの中の闇をどんどん広げていく。「闇が広がる」を聞いてそう改めて感じたのは井上ルドルフの表情からかな。曲が始まった時と終わったときじゃ別人だもの。「皇帝ルドルフ」として立ち上った時の野望に満ちた表情がとにかく印象的だった。「ハンガリー国王」を夢見るシーンも同じく。

このシーンでルドルフを説得する革命家が今日は熱かった。ルドルフを「唆す」のではなく、ルドルフを希望として見ているような。藤本エルマーの「♪れんぷぉ〜〜〜〜〜〜〜ぅ!」も力強い(笑)革命家たちにとって「皇帝」になりうるカリスマだったんじゃないかな。

そして革命は失敗し、父に見捨てられ、ルドルフにとっては「同じ魂を持つ者」であり、闇の中の唯一の光であるエリザベートにも見捨てられ、「ママも僕を見捨てるんだね…」とつぶやいた瞬間、ルドルフの心は闇に染まる。

マイヤーリンクという孤独な檻の中で闇は狂気に変わり、歪んだ笑顔で自殺するルドルフ。

最後の笑顔怖かったなー。もうなんの救いもないくらい果てしない孤独って感じ。浦井ルドのように恍惚としてるわけでもなく、孤独を自覚して自分の意志で自殺したパクルドとも違う。なんだろう、ほんっとに救われない魂な感じの表情だった。

エリザ見て泣くことってほとんどないんだけど、今日はマイヤーリンクで泣けて仕方なかったよ…なんて悲しいルドルフなんだ。

で、井上ルドと一路エリザを見てると本当に「鏡同士」なのにびっくり。どちらも救いがたい孤独の中にいて、エリザにとってトートが分身であったように、ルドルフにとってもトートが分身なんだろうなと、素直に納得できてしまいました。「ママは僕の〜」では縋り付くような涙目のルドルフを見て一路さんも感慨深かったのか、目がかなり潤んでらっしゃいました。でも泣いたら場面ぶちこわしなので気張ったのか、いつにも増してうつろで無表情。これがまた切なさ倍増。

そうそう、井上くんはダンスの合間に結構「ハッ!」とか「ウワッ!」とか声出しててとても臨場感がありました。動きも丁寧で綺麗でしたよ。それから、クリスとヴォルフで慟哭を経験(笑)したせいか、表情が豊か。かなりしっかり演技プラン作ってきたんじゃないでしょうか。



内野閣下はですね、「闇が広がる」聞いて「初演をこのコンビでやったとき、高音出なくて手に汗握ったのよね…」とか思うとまた感慨が…。どちらも堂々としてるし、歌声はちゃんと重なってるし、ほんっとに上手くなったなぁと。

「死のキス」が初日ご祝儀なのか、久しぶりだからいつもより長く!なのか、やたらめったら長くてびっくりしました。



一路皇后様も成長した息子の姿が感慨深かったようで、カーテンコールで涙してましたね。前回見た12日よりも声の調子が良くなってて素晴らしかったです。



今期初見の綜馬閣下は相変わらずノーブルで素敵でした。シシィと出会うシーン、禅さんよりもさらに「最初っからヘレネは眼中にありません」度が高くて、シシィの一挙一動に笑ったり、驚いたりしてるのが印象的でした。前からあんなにあからさまだっけ?

悪夢のシーンで取り乱しても失われない高貴さがなんだか悲しいですね。彼はあくまで皇帝なんだなと。

あと、やっぱりゾフィーと決別するシーンの手にキスするところは泣けますね…。寿ゾフィーと綜馬閣下はとても「親子」な感じするよ。



その他、今日はギターの人が熱かった気がする。あんなにギュンギュン鳴らしてたっけ?

暗転したときに背景(宮殿の扉のセット)の後ろに見える裏方さんの人影と、誘導するライトがちらちらするのがやっぱり気になります。なんとかならないもんだろうか。

暗転した瞬間袖にダッシュする綜馬さんがちょっとツボだった(笑)



カーテンコールで寿さん、塩野ルドと三人で出てきた瞬間に割れんばかりの拍手。キャストもヒューヒューとはやし立て、客席大盛り上がり。

通常のカテコに続いて3人で登場。スタンディングの場内を見て涙ぐむ井上ルドを見つめる皇后&閣下の目が優しいこと優しいこと。

場内アナウンスを打ち消す拍手に再び幕が開くと皇后様&閣下が。なんだか不自然にジリジリ前に出てくるなーと思っていたら、ぱっと左右に別れた瞬間「ばぁ〜!」とばかりに両手を挙げて二人の後ろから立ち上る井上ルド(笑)

1回幕が降りた時に結構泣いていたようで、内野閣下が「えーんえーん」と泣きまね。それを見た井上ルドが「やめてくださいよー!」とばかりに軽く蹴り。いつも皇后様の手にするようにキスしようと見せかけて齧り付こうとする閣下。そんなこんなしてるうちにまた泣けてしまったらしい井上ルドを「おいで!」とばかりに抱き締めて、がっつり抱擁。

こちらも泣いていた皇后様に、最後はルドルフがしっかりと抱きついたところで幕、でした。



とにかく、プレッシャーは大きかったと思います。1幕でルドルフが出てるアンサンブルシーンもいなかったし、稽古期間短くて不安だったんじゃないかしら。

でもその不安を役にぶつけてしっかり昇華した感じでした。

人間って成長する生き物なんだなー。帝劇で主役としてセンターに立った人の存在感てすごいんだなーと、改めて思った次第。



次回は千秋楽。ホント楽しみです!

| ミュージカル(エリザベート) | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |

♯ ふと気づけば


9月も20日を回っておりますね。いやー、今月早いなぁ。

そして色々譲渡や交換も捜してみたものの、吉原の日程がなかなか合いません…。

なんとなくこのまま見られずに終わりそうな予感がして切ないです。

てゆーか、なんで9月にこんなにいろんな公演重なるんだよ!一つくらい10月にずらせよ!…と叫んでみてもどうなるわけでもなく。

17日に見たY嬢が「かなり良くなってるよ」と言ってたので見たいんだけどなぁ。

そして私が行けない楽日に行くW嬢とH嬢。なんと最前列だそうで。…楽しんできておくれ。

あーあ。あのOPとラストをもう一回見たかった…。

| 雑談 | 08:35 | comments(0) | trackbacks(0) | | |
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