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♯ そういえば10月〜11月は歌舞伎座が好き演目ばっかで嬉しいやらなんやら。 サイゴンで懐に余裕がないけど、歌舞伎座には庶民の味方「幕見」があるのでノープロブレムなのです(笑) 10月昼の部は「魚屋宗五郎」。菊五郎さんと玉さんのコンビですねー。この演目最近よくかかってる気がしますが、好きだからいいのです。で、多分これを幕見すると芝翫さんの「藤娘」もついてくる。これも楽しみ。 11月昼の部は「盟三五大切」の通しだー!やったー!南北物も大好きですよ。前回見た時は吉右衛門さんの五兵衛と仁左衛門さんの三五郎、染ちゃんの八右衛門、時蔵さんの小万でした。今回は仁左衛門さんが五兵衛、菊五郎さんの三五郎、歌昇さんの八右衛門、そして小万は前回と同じ時蔵さんです。仁左さんの三五郎楽しみすぎるー! 夜の部は仁左衛門さんの松王丸で「寺子屋」。見るとつい泣けてしまう寺子屋。久々に見たいです。船弁慶はまぁどっちでもいいやなんですが、「八重桐廓噺」は見たいなぁ。最後ぶっ返しがあるやつですよね?つーことは11月は昼夜切符取った方が無難ということだろうか。悩む…。 今月夜の部、切符持ってたにも関わらず仕事で行けなかったので、来月再来月はリベンジしたいっす。 ♯ 生きている小平次@歌舞伎座 周囲で評判が良かったので幕見に行ってきました。 幸四郎さん、染ちゃん、福助さんの3人とも非常に達者で、台詞回しや演出がやや現代的だったこともあり、歌舞伎修練度がまだまだ未熟者の私にも見やすく理解しやすい作品でした。 思ったよりもコミカルな部分があったのですが、それが相乗効果で人間の愚かしさや恐ろしさを増幅していた気がします。本当に怖いのは幽霊よりもその周囲の人間だよなぁと、歌舞伎で怪談?物を見る度に思ってしまうのでした。 しかし、一番罪深くて恐ろしいのは無邪気で愚かしいおちか(福助さん)だった気がする…。 芝居とは関係ない部分の客席トラブルが恐怖を倍増させてくれました。 怒る理由(ありえないボリュームの携帯音というか防犯ブザーレベルの音)は理解できるし、歌舞伎をとても好きな方なんだろうなと想像はできるのですが、昨今の世情で「次にやったらぶっ殺す」って言葉は洒落になりません…。歩き回りながら言ってるのがすぐ後ろで聞こえて本当に怖かったです。 ♯ 最初から見たいよう。(2)歌舞伎座行ってきましたー! 行くことになったのがあまりに急だった上、日程的に早退もできず、やむを得ず終業後にダッシュ。 W嬢と合流して席に行ったら見知らぬおばちゃんが!でも上演中に騒ぐの嫌だったので、とりあえず後方席に座らせてもらってふう、と一息ついた瞬間 「知らざぁ言って聞かせやしょう!」 _| ̄|○ まだ舞台をまともに見てないうちに名台詞きちゃったよ…。 「白浪五人男」面白かったよー。最初から見たかったよー。前半だけ幕見でリベンジしようかと思ったんだけどもう都合つかないんだよなぁ。 久々の歌舞伎だったんですが、見るとやっぱりいいなぁと思いました。 菊之助と南郷力丸の掛け合いも楽しかったし、駄右衛門は男前だったし、最後の菊之助の立ち回りにはほんっと興奮したし。あの屋根→極楽寺のセット転換なんてもうバチバチ拍手してしまった。 最後は松緑さんの「三升猿曲舞」。最後が踊りってのもよかったです。ちょっと立ち回りっぽくなってて、キレのいい動きと所作を見て気持ちよく歌舞伎座を出ました。 ♯ 十月大歌舞伎(夜の部)@歌舞伎座 夕べのパーティーでタクシー帰宅の上出勤という、歌舞伎見るのは最悪のコンディション。おかげで引窓前半の記憶がありません…くそう。 ・双蝶々曲輪日記 引窓 ふと気づくと頭っから30分記憶がありませんでした。悔しい。でもその30分のおかげで残りはすっきり。 とにかく田之助さんの母お幸が素晴らしかった。息子を思う気持ちがビシビシ伝わってきて切ないことこの上ない。そして密かに左團次さん好きな私は濡髪長五郎の豪快な演技も嬉しかったです。菊五郎さんの兵衛・魁春さんのお早といい、色々な形で相手を思いやる、気持ちのこもったお芝居で良かった。 ・日高川入相花王 人形浄瑠璃を人間が演じるという形で、「道成寺」の日高川を渡るシーンをやってくれました。解説に「人形振りをすることでおどろおどろしさが増す」とあって、見る前は「どんな感じなんだろう?」と思ってたんですが、見てびっくり。あの制限された動きで、無表情で演じるからこそ本当に怖い!怨念籠もってる感じで凄かったです。最初に口上なんかもあって面白かった。 そして玉三郎さんの動きがTVとかでたまに見かける浄瑠璃人形のあの動きそのまま。うはー、と思ってたらちゃんと口がカパーっと開いて化ける所も口だけマスクする形で表現したり、髪を振り乱すのもあのままやってくれました。凄い。般若面に龍の手の形(?)なんかされた日には本当に怖い。圧巻だったのは大蛇の化して川を渡り、最後に岸にたどり着くシーン。ここで初めて人形遣い(菊之助さん)から解放されて、人形が人間の動きになるんですが、桜の背景と、その木に巻き付く大蛇の動きのおぞましさ・美しさに感動してしまいました。場内大拍手・喝采。 船頭役だった薪車さんのいかにも「操り人形」な動きも素晴らしかったです。 ・心中天網島 玩辞楼十二曲の内 河庄 上方和事独特の間と掛け合いが楽しかったです。雀右衛門が休演ということでものすご〜く残念だったのですが、代役の翫雀さんが「情の深い女」を熱演されてて良かったと思います。でもちょっと恰幅が良すぎたような…。 鴈治郎さんの治兵衛の「ダメ男」っぷりが素晴らしかった。ほんっとダメな男なのにどこか憎めない。そういう男だからこそ惚れてしまった小春の気持ちがわかるようなわからないような。苦労性のお兄さん孫右衛門@我當さんも、良かったなぁ。この兄弟の掛け合いはほんっと楽しかった。 そうそう、最初に出てきた丁稚三五郎@壱太郎くんが場内の笑いを浚ってました。いい味出してます。 上方和事はあまり見たことないのですが、どれもいい意味での俗っぽさがあって好きです。もっと色々見たいと思いました。日々勉強。 ♯ 八月納涼歌舞伎(二部)二部。14:40開演で17:30終了って疲れない程度でちょうどいいなぁ。 ・伊勢音頭恋寝刃 恋する人の為にわざと愛想づかしたふりをるってのは歌舞伎の黄金パターンなんでしょうか。三津五郎・弥十郎・勘三郎でやりあってるあいだ、ずっとポーズをキープしてる福助さんが美しかったです。しかし三人がひたすらおかしくてね。三津五郎・勘三郎の掛け合いもいい感じでした。 後半青江下坂を手にしてから貢さんがバッサバッサと人を斬り始めまして、我に返って腹かっさばこうとするところで偽物と思ってた刀が正真正銘の青江下坂ということが発覚するのはいいんですが、通りすがりの人バッサリ斬って「これぞ青江下坂の切れ味!(意訳)」ってそれでいいのかよ!と。 主人と恋人と家臣三人で大喜び…ってとこで幕だったんですが、見てる側としては「ええええーーー!!」と。歌舞伎ってこのパターン多いけどいいのか?人としてそれでいいのか? ・蝶の道行 義太夫さんたちまで蝶々のお衣裳。初っぱなに出てきた蛍光蝶々が蛾に見えてちょっと怖かったのはナイショです。 早変わりするところで黒子さんが必死な感じに糸を抜きまくってたのが凄かったです。お衣裳派手でびっくり。染さんの足運びがきれーわーと思いつつ、よろけて足踏みならす所がリアルで感心しつつ、孝太郎さんの海老反りキープ時間の長さに唸りつつ。(でも以前見た福助さんの角度には衝撃を受けたな) しかし6月といい今月といい、コンビのイメージが強くなってきましたね、このお二人。 ・京人形 フィギュアとかにハァハァするマニアは江戸時代から居たんだなというお話(え?)。旦那の人形遊びに理解が深い奥様に同情致します。 京人形役の扇雀さんが、劇中ほとんど瞬きしてないことにびっくりです。ブレイクダンス風日本舞踊といいますか、ああいう動きもあるんだなぁとひたすら感心。人形で男子な踊りと、女性の踊りの一瞬の切り替わり方と無表情さで笑いを誘ってましたが難しいですよね、あれ。 後半は大工道具使っての殺陣になるわけですが、自分の仕事道具使って冷静にみるとかなり残酷なことしてる左甚五郎@橋之介さんがちょっと怖かったり。だってカンナで背中削っちゃったり、キリを頭に突き立てたりー!痛いって、痛いって! いやでも楽しかったです、はい。 ♯ 七月歌舞伎鑑賞教室早朝から猫二匹が大運動会やってるなーってのは足音でわかってたのですが、 そのまま気にせず熟睡して数時間後。悲劇は起こりました。 ダダダダダ!という音と共に顔面に激痛が。 悲鳴を上げて飛び起きて、のたうち回っていたら声で驚いた母が飛び込んで来て一言。 「血が出てるわよ!」……鏡見たらこめかみ流血ですよ。 運動会の挙げ句、理性を失った二匹に思いっきり顔面を通過された模様。 傷跡の感じからして、こめかみはそらさん、右まぶたはふー助の爪と思われます… 悪いことをした自覚はあるのか、傷口を舐めようとするのを回避して消毒。 流石にしばらく無視していたら自分から近寄ってきてにゃーにゃー鳴き始めるのですが、 いざ抱き上げると目を合わせないし。つーか今日はこれから国立劇場…どうしてくれる。 で、出発前に鏡でチェックしたら傷が乾ききって無くて、ファンデも塗れないしどうしよう… と思っていたらまんまと遅れました。自宅→駅、乗り換え駅構内、半蔵門→会場までを 全力疾走してどうにかギリギリ間にあったのですが。 傷隠しは結局髪と薄く色の付いた眼鏡でごまかしました。あー、しばらく化粧できないよこれ; ♯ 七月歌舞伎鑑賞教室@国立劇場中ホール(大劇場) ・義経千本桜〜河連法眼館の場 顔に生傷を負ったまま、仕方ないので薄目のサングラスと髪で傷を隠して行ってきました。出がけに手間取った為に予定の電車に乗り遅れ、自宅→駅までダッシュ。乗換駅でダッシュ。半蔵門→会場までダッシュ。 貧血起こしそうになりながら走ったおかげでどうにか間に合いました。自分の座席の列の横に立った瞬間客電落ちた時には焦りましたが。 まずは春猿さんと笑三郎さんによる歌舞伎解説から。これが面白かった! 春猿さんが番傘片手に回り舞台でせり上がってくると、笑三郎さんは花道からの登場。前説トークの後に、まずは下手の黒御簾さんたちのご紹介。 普段は黒い御簾の中にいるから黒御簾さんなんですが、今日は舞台で演奏してもらいましょう!ということで、センターのでっかいせりで全員がひな壇でせり上がってきたときにはびっくり。迫力ありました。 そして、「歌舞伎の音楽と台詞の関係によく似た芸をする芸人さんが最近いらっしゃるんです。今日は私がそのネタをやってみましょう」と笑三郎さん。何事かと思ったら急に場内が暗くなり、ムーディーな照明が。そして聴き慣れた曲。…そう、「ヒロシ」さんのネタでした(笑)「昨日帰るとき、団体の中学生と一緒になったとです… みんなきゃーきゃー言いながら手を振ってくれました… 「しょうざぶろうさ〜ん!(はぁと)」 複雑です… 僕の名前は「えみさぶろう」なんです…」と、ネタをカマして下さり、場内大爆笑。で、その後に同じことを黒御簾さんの演奏で歌舞伎バージョン。結局何が似てるかといえば「BGMの出だしをしばらく聞いて、音とタイミングを合わせながら台詞を言う」のが同じだそうで。 続いて義太夫さんの登場。今回は上下に電光掲示板が設置されていて、そこに義太夫さんの歌詞が出る趣向。これ、結構助かりました。義太夫さんは演者の感情や動き、台詞を全て代弁してくれるということで、即興で「痛がる男」や「泣き崩れる女」をやってくれました。 その他、付け打ちさんに合わせて見栄を切って下さったり、みんな大向こうの練習したり。最前列に座ってたお子様がえらいタイミング良くて、笑三郎さんに「君、上手いねぇ。歌舞伎初めて?そう、初めてなの。いい筋してるよ!」と褒められてました。 あと、女形の動きの説明をしてくださったんですが、これはトップランナーで染五郎さんも言ってたんですけど「両方の肩胛骨をくっつけた状態で肩を落とす」って姿勢。結構きついです…。これを日常的にやってたら背筋がとても鍛えられると思いました。女子にあらざる肩幅を誇る私もチャレンジしてみようかしら?(笑) そして膝をつけたまま歩く。なんちゅー無理な姿勢!この状態であれだけ綺麗に動いたり、海老反ったりしてるんですよね。いや、すごいわ。 解説の締めに、狐=笑三郎さん、静御前=春猿さんで河連法眼館の場に行く前のストーリー解説をやってくれました。いや、これが良かったんですよ。つーか笑三郎さんて基本的に女形だよね…。立役もやるんだっけ?うん、良かったわぁ。 休憩の後、笑三郎さんの口上から始まって、女中が「出演者一同、既に準備万端整っております。さっさとせんか!(意訳)」と巻きを入れに来る小ネタが入りつつ、本編の開演。 去年見たときは忠信=右近さん、静御前=笑也さん、義経=門之助さんだったかな?とりあえず段治郎義経のあまりのでかさに驚きました…。いや、ヤマトタケルで宙乗りしたときもびっくりしましたが。やっぱ大きいなぁ。死に別れた狐親子の愛と、生きていながら肉親の愛に恵まれなかった自分を語る台詞が良かったです。 静御前の笑也さん。去年見たときよりもなんだか動きが大きかったような。いや、でも基本的に同じ動きしてるはずだし。席が近かったからそう見えたのかしら?相変わらずお美しいです。 で、花道の「シャリーン」て音にまんまと騙されて狐の登場シーンを見損ねました。悔しい…。右近さんは去年よりちょっとすっきりした感じ。でもやっぱりプリプリしててかわゆい狐でした。代役さんと入れ替わってるところが何カ所かわかったんですが、なるほどなぁと。観客を飽きさせない演出がやっぱり素晴らしいと思いました。 とにかくあっちから飛び出しこっちで消えと、変幻自在の狐に客席大喜び。解説での「人が入ってきたら拍手・退場するときも拍手」という言葉をしっかり守り、誰が入ってきても拍手で迎える場内が新鮮だったり。宙乗りの時の手拍子なんかもの凄くてびっくりでした。最後に吹き上がる桜の花びらに「わぁっ!」っと歓声が上がり、終演。満足そうに会場を後にする人々の顔を見てて、チケット取って良かったなぁと心底思いました。で、もう1回くらいキープすれば良かったと後悔しきり。 とにかく楽しませて頂いた2時間でした。これでパンフ付いて3800円は安い。 次回の鑑賞教室も楽しみです。 ♯ 六月大歌舞伎(夜の部)@歌舞伎座 千秋楽が日曜に当たったのでそっとクリックして取得してみました。 今月夜の部は良かったと周囲で評判なのでとても楽しみ。 ・盟三五大切 何はなくとも吉右衛門さんと仁左衛門さん! 吉右衛門さんの五兵衛は最初のちょっとお茶目な所から最後の方の凄惨な表情まで、こちらに違和感を感じさせることなく演じてらして素晴らしかった。小万を殺した後に雨の中「敦盛」を謡いながら花道をはけていくシーンでは「人間てここまでやれちゃうんだな」と思って結構本気でぞっとしました。 仁左衛門さんは「ひでーなこいつ」という三五郎をどこか憎めない風に演じていて、それが最後のどんでん返しと上手く重なっていたと思います。 小万の時蔵さんも良かったなー。なんでこんな男に…と真剣に考えてしまうほど可愛らしい小万だった。 後は染五郎の八右衛門も出番少ない割に印象に残った。最初の芸者に入れ込む主人を窘めるとこも良かったし、五兵衛の身代わりになって捕まるとこなんかちょっと泣けました。「せめて顔だけは」と頭に手ぬぐいを被せてあげる五兵衛の優しさというか、それが切ない。結局八右衛門が犠牲になったおかげで最後まで復讐する決意を固めたってのも皮肉なもんです。 なにせストーリーも「はぁ!?」と思いつつも面白い。ジェットコースターみたいに話しが展開してくのはむしろ現代的だなーと思いました。忠臣蔵や、同じ南北作品の四谷怪談とが絡んでる辺りもにやりとするし、この人の頭の中はどうなってるんだろうと結構真剣に考えてしまいました。百両を巡る因縁劇。もうちょっと早く謎が解ければ大団円で終わったのに…と思いつつ、糸がこんがらがるから物語になるんだよなとも思いつつ。 とにかく終わった瞬間かなり興奮して大拍手してしまいました。歌舞伎座全体の熱気も凄かったと思います。 ……で、あまりにも楽しくて満足したので次二つを見ないで歌舞伎座を出てしまいました。すいません。でもあの気持ちの良さをそのままにしておきたかったんだもの。 とにかく楽しかった。一等のいい席でもう一回見たかったなぁと後悔しきり。次回の反省にしよう。 ♯ 六月大歌舞伎(昼の部)久々の歌舞伎。ここから何故か3週連続歌舞伎です。 今月は襲名祭も終わって場内も落ち着いた雰囲気。 いつもの歌舞伎座だなーって感じでした。 ・信州川中島合戦 梅玉さん以外の出演者の台詞が何を言ってるかわからず、ちょっと退屈だったりしました…。 秀太郎さん扮する越路の卓袱台返し(違。膳返し)にびっくりしつつ、最後の見せ場で「おお」と思ったりしつつ。 ・素襖落 吉右衛門さんと富十郎さんのかけあいが可笑しかった。とりあえず「酔っ払いもの」は好きらしいです、私。吉右衛門さんの酒の呑み方がなにせ旨そうで気持ちよさそうでいいですね。魁春さんもきれいだったんですが、扇の使い方がなんだか危なっかしかった気が…。あまり踊れる方ではない、のかな…? ・恋飛脚大和往来 封印切 こういう話しだったんだなーと納得。「封印切」ってああいう意味だったんですね。仁左衛門さんの八右衛門が憎らしいながらもどこか憎みきれない部分があって、いい感じでした。やっぱり台詞回しがお上手だなぁ、と。緩急自在で小気味よかった。染五郎さんの忠兵衛はやっぱり上方言葉がわざとらしい部分がありつつも、テンポ良くて楽しかったです。最後に封印を切るシーンの涙声は演技だったのかマジ泣きだったのか…。気持ち入っててぐっと来たのですが、台詞聞き取れなくなってしまったのが残念でした。 ・恋飛脚大和往来 新口村 打って変わって雪景色のセット。ちらちらと雪が舞う中を歩く二人の絵が美しくて眼福。仁左衛門さんがいきなり「お爺さん」になっていてびっくり。いや、役者さんて凄いです。ラストシーンで雪の坂道を消えてゆく二人と、それを涙ながらに見送る老いた父…という図がなんだかとても切なかったです。 ♯ コンタクトデビュー・猿若江戸の初櫓 勘太郎の踊りが明るく、わかりやすく、素直に楽しめる演目だったと思います。 福助さんの体の柔らかさはいつもながらすごいわー。 終了後はそこここから「勘太郎いいじゃない!びっくりしたわ!」の声が(笑) 見てる側を明るい気持ちにさせる独特の雰囲気があるな〜と思いました。 ・平家女護島 ストーリーはわりと単純なのに長い…。 ここで前日の睡眠不足がたたって、同行のW嬢共々結構うとうとしてしまいました。 幸四郎さん相変わらず台詞聞き取れないし…。 悲しい話だなーと思いつつ、最後の俊寛の絶叫が繰り返しすぎで微妙な感じだったかも。 ・口上 玉三郎さんや左團次さんなんかはNHKの中継見たときのが面白いこと言ってたかも(笑) 雀右衛門さんがなんか調子悪そうだったけど大丈夫だったんだろうか。 勘三郎への拍手が凄くて、昨年の成田屋さんの襲名とはまた違った雰囲気だった気がします。 で、ここで体調的にリタイアです…。 勘三郎襲名見に行って勘三郎は口上だけかよ!…と自分自身に突っ込みを入れながら歌舞伎座を後に。なんだか勿体ない気はしましたが、まあしゃーないですね。 | 1/3PAGES | >>
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